T.H君のお母様

T.H君のお母様からの推薦文です。
合格校:早稲田大学高等学院中学部・城北・栄東(東大選抜)

漠然と高校受験を考えていた我が家、中学受験は考えたこともなく小学5年の冬を迎えた頃、仲良しがみんな塾に行っているから僕も行きたいと息子から申し出がありました。

高校受験の貯金にもなると考え、小5の冬期講習から、高校受験でも実績がある早稲田アカデミーに入塾し、志望校は高校受験の目標でもあった早稲田大学高等学院の中学部に。早大学院は自宅から徒歩で20分程度の場所にあり、またそのオープンな校風から何度か文化祭に足を運び、いつの間にか息子の憧れの学校になっていたようです。

しかし入塾の際の面談では、「今から一年後が受験となると〇〇あたりが現実的な受験校ですかね」と四谷の偏差値表で、なんと早大学院よりもずっと下にある学校を指し示されました。

そしてその予想通り、模試では4科目どの科目も安定せず、毎回何らかの科目が足を引っ張り、1学期の四谷偏差値の平均は53あたりでした。春からはNN前期早大学院に入会する気満々だったのに、入会試験にも二回連続で落ちてしまい、結局1学期は入会できませんでした。塾の授業はこなしているものの志望校と自分の距離を縮めることができずにいました。

そしてここから9か月、息子の猛追が始まります。・・・と言ってもまだまだ小6男子、行きたい学校はあっても自ら弱点を発見したり、頑張ることは出来ません。伴走者が必要でした。

猛追の伴走の一人目は早稲アカの担任の先生です。夏から時間を取って個別に国語と社会をみて下さいました。息子の様子を見て、根気強く国語の解法を教え、また社会の暗記のお手伝いをして下さいました。

算数はバックアップテキストと上位校への算数をやりこみ、基礎力が付き安定した偏差値がとれるようになっていきました。

そして秋にはNNには合格したものの、理科が不安定なままで、合格可能性は常に50%以下でした。化学や物理のパターン問題もなんとなくささっと暗算で解いていて、大きく失点することも多々ありました。動植物の点数の落ち込みはそれはひどいものでしたが、暗記単元なのだからそのうち覚えられると高をくくっているうちに覚えられないまま半年たっていました。

もう早大学院に受かるも落ちるのも理科次第!というタイミングで知人から加藤先生を紹介して頂いたのです。すでに12月に入ってからの登場です!

全部で9回家庭教師をしていただいたのですが、その内容は毎回とても濃く充実した時間でした。

わずか2か月で、塾の理科の授業の一年分以上の実力がついた自信があります!

猛追の強力な伴走者でした。

とにかくどの単元も、先生の中で一度子供に解かり易く変換して教えてくださるのです。

原理を的確に教えて下さり、曖昧で雰囲気で解いていた物理化学単元を軌道に乗せて下さいました。

天体も、地球儀を使い、テキストではどうしても理解できなかった南半球や赤道上の太陽の動きを一発で理解させて下さいました。

息子も横で聞いていた私も、なるほどとうなることばかりでした。そして先生が帰った後オリジナルプリントでその日教わった内容を確認していきました。

先生は子供の様子もよく見て下さっていて、理解してないのに頷いている時や雰囲気で解いている時などもすぐ気づき、さらに説明を加えたり一段階戻ったりして、一斉授業を受けても身につかず弱点となっていた部分を埋めていくことができました。

理解できずに数か月放置していた問題も、質問すればすぐに答えて下さるので、息子の頭の中の回路がどんどん繋がっているようでした。

また先生の講師としての経験上、子供が理解しづらい単元や問題には必ず触れて下さったり、やみくもに難問を解かせるのではなく、中学入試に出される範囲を限定して下さったり、最近の入試問題のトレンドも与えて下さいました。

半年かけても覚えられなかった植物は、魔法がかかったかと思いました!記憶させる整理の仕方がとてもうまく解かりやすいのです。記憶させるというより嫌でも記憶に残るように、植物に興味がない男子にも花の画像をたくさん見せたり、身近な花に関する気づきをさせたり…関心を持たせて下さいました。

息子も私も先生の授業はとても楽しみでした。

週末は毎回そっくり模試でしたが、一回ずつ階段を登るように理科の成績が伸びていき、N Nでも友達とふざけ合う中で「お前理科しかできないやつ」とからかわれるほど、理科が出来るようになっていました!また1月末に自宅で1年分の理科の合不合模試を解きなおしてみたところ、全て偏差値70前後の点数が取れるようになっていました。

私たちはお世話になったのが最後の二か月だったので理科を教わるのが精一杯でしたが、もっと早くご縁があれば、受験生活もっと早い時期から理科や算数が安定し、また先生が時々下さった理科の面白い話をたくさん聞けたのになあととても残念です。

息子も理科そのものにとても関心が強くなりました。

みなさんは是非早い時期から教えて頂くことをお勧めします!

先生は直前期、常に息子に「君なら順当に受かる」「まだ1ヶ月もあるぞ」などと前向きな言葉を何度も言い聞かせて下さいました。

元旦には励ましの年賀状を下さり、試験前にはお守りや、試験当日の休み時間に食べるようにとブドウ糖を持って、雪が残る中来てくださいました。

親にも子供にもどれだけ心強かったことか・・・感謝の気持ちでいっぱいです。

短い間でしたが、息子にとっても、尊敬できる思い出深い恩師となりました。

本当にありがとうございました。